式 辞 (抜粋)

 

                  鹿山会会長  鈴木 博

 

 本日、佐倉高校記念館建築100周年記念式典の開催にあたり、ご来賓として千葉県教育委員会教育次長川島貞夫様、佐倉市長蕨和雄様、堀田家第13代当主堀田正典様のご臨席を賜り、衷心より御礼を申し上げます。

また、多くの鹿山会々員の皆様とともに、記念館100周年をお祝いできますことは大きな喜びであり、心より感謝と御礼を申し上げます。

藩校創設以来の長い歴史をもつ佐倉高校は、幾多の困難を乗り越えて伝統校への道を歩んでまいりました。特に、県立移管後の明治37年、県の財政難等の理由により廃校の対象となりましたが、先人たちの熱意と最後の佐倉藩主堀田正倫公の私財の提供により、廃校の難を免れることができました。さらに、鍋山への移転に際しても、郷土愛と教育への深い理解を示された堀田正倫公は校舎建築費と敷地購入費を寄附され、明治43(1910)年に新校舎が落成したのであります。

多くの生徒が学んだ木造校舎は、その後記念館として大切に保存されてきましたが、平成17年国の登録有形文化財に登録され、平成21年度には県教育委員会が腐食した土台等の補強と創建時の塗装色を分析しての外壁補修工事を実施し、創建時に極めて近い建築物として蘇り、本年(2010)、建築100周年を迎えたのであります。

鹿山会は、歴代の役員や会員の皆様の努力により、様々な活動が続けられてまいりましたが、今後とも会員相互の親睦融和を図るとともに、母校の発展に資する事業活動を進めてまいりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

結びに、ご参集の皆様、在校生、学校関係者、そして鹿山会会員の皆様のご繁栄とご多幸を祈念して式辞とさせていただきます。